2009年6月24日水曜日

公開制作やります!


越後妻有トリエンナーレ2009が開幕する7月26日まで残り1ヶ月程となってようやく家屋の制作が本格的になってきました。
その公開制作を6月27日(土)と28日(日)に新潟県松代で行います。
地元住民の方々に多数参加していただいて、越後妻有トリエンナーレのテーマの一つである「共働」が体験できるといいなと思っています。

2009年6月1日月曜日

コンクリ









今回は越後の現代的な住宅の紹介です。
上の写真は新潟越後松代でたびたび目にする形式の住宅です。
通常の住宅の基礎部分が大きく立ち上がってそのまま1階の空間をつくっています。
やはりこの特殊な形式も冬場の積雪を考慮したもので、1階部分が積雪で埋まってしまっても階段により2階から住宅に出入りできるようにしたものです。

この住宅は1階がコンクリートであることを利用して、2階の木造部分の機能が下へ吊り下げられていました。
上の画像は漬け物を収納しているもので、掘りごたつも同様に吊り下げられていました。

カマボコ



今回も松代の建物の紹介です。
新潟越後は豪雪地帯であるため積雪に耐えるために特殊な形状の建物が数多く見られます。
上の画像の物件は越後で頻繁に見かけるカマボコ型の倉庫です。
屋根を丸くすることで積雪をうまく横に落とすことができます。
起源はほくほく線のトンネルの形状から来ているという説がありますが定かではありません。


内部はこんな感じで鉄柱で組まれています。
特に興味深いのは鉄柱の間隔が積雪量によって微妙に変化が付けられている点です。
同じ越後でも積雪具合が微妙に異なっていて、積雪の多い場所の倉庫の鉄柱間隔は狭く、比較的少ない場所は鉄柱間隔が広くとってあるという話です。